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【札幌・宮の沢】グルテンフリーの米粉パンとおやつ「片隅」|アレルギーに配慮した商品も

宮の沢グルテンフリー片隅 CafeRestrant

誰もが自分の「食べたい」を自由に選べるように――地下鉄宮の沢駅から徒歩約7分、札幌市西区の路地裏にひっそりと佇む「片隅」は、食事に制限がある人もない人も、ほっと一息つける居場所を目指してオープンしました。ここには、厳選した原材料を使用したグルテンフリーの米粉パンやおやつが並びます。今回は、店主の村井さんに商品開発にかける思いを伺いました。

小麦パンからグルテンフリーの専門店へ

片隅の看板

「片隅」は、2022年5月から「四季のパン 片隅」として小麦パンを販売していました。しかし、営業を続けるなかで店主の村井さんがグルテン不耐症と診断され、米粉パンを中心としたお店へと転換したそうです。

2024年5月からは、グルテンフリーやアレルギー対応を軸とした商品開発に取り組み始めます。オンライン販売や卸売に加え、恵庭のコーヒー店「珈琲きゃろっと」が行う子どもたちへの教育事業にも参加し、米粉を使った商品づくりを進めてきました。

そんななか、2026年春に現在の店舗となる物件と出会いました。築50年以上とみられる古民家の佇まいに惹かれ、実店舗のオープンを決意したとのこと。

お店づくりでは、動画などを参考にしながらDIYにも挑戦。なかでも大変だったのは外壁の塗装で、知り合いの力も借りながら仕上げていったそうです。

店内に置かれたテーブルも、珈琲きゃろっとの子どもたちと一緒に作ったもの。「試行錯誤を重ねて完成したときは、とてもうれしかった」と村井さんは振り返ります。

片隅に並ぶ米粉のパンとおやつ

片隅の外観
どこか懐かしさの感じる外観
片隅の玄関先

にぎやかな表通りとは一転、裏路地にひっそりと佇む古民家。ドアを開けると、「土足のままお入りください」と書かれた案内が目に入ります。中は木のぬくもりを感じるこじんまりとした空間で、まるで誰かのお家にお邪魔するような感覚です。

部屋の中心に置かれたテーブルの上には、北海道産の米粉を使用したパンやおやつが並べられていました。

片隅に並ぶ米粉のパンやおやつ

米粉パン

片隅のこめこぱんラインナップ
 

北海道産米粉を使ったパンは、この日「こめこぱん」「黒千石大豆ぱん」「さつまいもぱん」「秋野菜のフォカッチャ」の4種類が並んでいました。いずれもサイリウムを使わずに作られています(※)。また、「黒千石大豆ぱん」を除く3種類は、特定原材料等29品目を原材料として使用していません。

※サイリウム(オオバコ種皮の粉末)…グルテンを含まない米粉の生地を成形する際に使われる材料。食物繊維が多く店主自身の体質に合わなかった経験から、使用せずに作っているそうです。

米粉のパンは時間がたつと固くなりやすいため、持ち帰りの際はおいしく食べるための温め方を記した案内も添えられていました。今回は、持ち帰った商品の中から、いくつかをご紹介します。

「こめこぱん」

購入してすぐに割ってみると、断面もふんわり。ちぎって口に運ぶと、蒸しまんじゅうの生地を思わせる、ふわもち食感が楽しめます。噛むほどにお米の甘みも感じられ、そのままでもおいしくいただけました。バンズのようなサイズ感なので、野菜や好みの具材を挟んでサンドイッチにするのもよさそうです。

「さつまいもぱん」

冷凍したものを蒸し器で5分ほど温めてからいただきました。温め直すことで、ふんわり、もっちりとした食感がよみがえります。ほっくりと甘いさつまいもが生地によく合い、こちらも素材のおいしさを楽しめるパンでした。

米食(まいしょく)

片隅の商品「米食」

店主が試行錯誤を重ねて独自に開発した「米食(まいしょく)」。砂糖を使わず、特定原材料等29品目のうち大豆のみを使用した商品です。

開発のきっかけは、砂糖を使わずに楽しめるおやつを作りたいという思いだったといいます。さらに、米粉だけでなく、玄米や野菜、大豆なども組み合わせ、おやつでありながら、食事にも通じる素材を取り入れた商品を目指したそうです。

「毎食でも食べられるように」という思いを込め、読み方も「べいしょく」ではなく「まいしょく」に。パウンドケーキ型で焼き上げられた姿はパンにも似ています。

この日、店頭に並んでいたのは、ごぼうを使った「米食」です。

温めて食べるのがおすすめとのことで、今回は蒸し器で2〜3分ほど温めてみました。取り出すと、しっとりふんわり。割ってみると、パンとケーキの中間のような弾力があり、ちょっと不思議な感覚です。

口に運ぶと、ふわっとほどけるような食感。心地よいほのかな甘みは“みりん”なのだそうで、お米との相性のよさを感じました。

電子レンジやフライパンで蒸し焼きにするなど、温め方のバリエーションは公式Instagramでも紹介されています。おやつにも軽食にもなりそうな「米食」。ほかの野菜を使ったものも試してみたくなります。

こめこのおやつ

片隅のこめこのおやつ

片隅では、北海道産のゆきひかり米粉を使った焼き菓子も日替わりで並びます。訪問日に見つけたのは、「こめこのかけら」と「和の芽(山椒)」の2種類。どちらも薄焼きのお菓子ですが、味わいは対照的です。

「こめこのかけら」

「こめこのかけら」は、米粉や大豆粉など、シンプルな材料で作られた焼き菓子。米粉を使ったパンや焼き菓子は、時間がたつと硬くなりやすい性質があります。「こめこのかけら」はその特徴を生かし、生地を薄く仕上げることで、パリッとした食感を楽しめます。

形もユニークで、月や葉を思わせるような不ぞろいな姿が印象的。クッキーとはひと味違う、少し固めの食感から名付けられたそうです。

実際に食べてみると、甘さはとても控えめで、素朴でやさしい味わい。薄焼きで軽くつまめるので、ついもう一枚と手が伸びます。

「和の芽(山椒)」

片隅の「和の芽」(山椒)

一方の「和の芽(山椒)」は、北海道産の酒粕と高知県産の山椒を組み合わせた、ひと味違うお菓子。チーズを思わせる風味に、山椒の爽やかな刺激が加わった、おつまみにもぴったりの一品です。

「こめこのかけら」よりもさらに薄く、食感はパリパリ。口にすると山椒がピリッと効き、あとから舌にしびれるような感覚が広がります。大人向けの味わいですが、この刺激がクセになりそうです。山椒好きにはたまらないお菓子かもしれません。そのまま味わうのはもちろん、アイスクリームなどに添えても面白そうです。

「珈琲きゃろっときっず」との共同開発商品

「片隅」では、恵庭のコーヒー店「珈琲きゃろっと」が行う教育事業にも参加し、子どもたち(珈琲きゃろっときっず)と一緒に米粉を使ったパンやおやつの商品開発に取り組んでいます。

開発した商品は「片隅」が製造を担い、店頭に並びます。訪問時は、第1回目に開発された「かぼちゃどーなつ」が並んでいました。

片隅に並ぶかぼちゃどーなつと秋野菜のフォカッチャ

第2回目は、2026年10月に札幌で開催された、8大アレルゲン不使用の食のイベント「食のおもいで市」に向けて、「さつまいもチョコ」と「カレーせんべい」を開発しました。どちらも子どもたちからの提案だったそうです。

開発には苦労もあったといいます。試作がうまくいかず、別の商品に変更しようかと迷う場面もあったそう。村井さんは「最後まで諦めずに同じ商品を追求し、完成までたどり着けたことに、子どもたちの頑張りを感じた」と振り返ります。

訪問日「カレーせんべい」は店頭にありませんでしたが、「さつまいもチョコ」はイートインのおやつとして提供されていました。

「さつまいもチョコ」
さつまいものやさしい甘味とチョコの風味がマッチしたひとくちサイズのおやつです。コーヒーとの相性も◎。

片隅と珈琲きゃろっときっずの開発商品「さつまいもチョコ」
さつまいもチョコ

「カレーせんべい」
数種類のスパイスで味付けされた、お豆腐のチップス。パリパリした食感がたまらなく、手がとまらないおいしさでした。

食のおもいで市に並んだカレーせんべい
カレーせんべい

「食のおもいで市」の様子については、こちらの記事でも紹介しています。

イートインメニュー

片隅のイートインスペース1
片隅の畳のスペース

2026年10月からは、店内で米粉パンやおやつを楽しめるイートインも始まりました。

取材時に提供されていたのは、秋野菜のオープンサンドとドリンクのセット(1,350円)。米粉パンにローストした野菜をのせた、季節を感じられるメニューです。

ドリンクは、恵庭の「珈琲きゃろっと」のカフェインレスコーヒーや、徳島県の後発酵茶「阿波晩茶」、果物やハーブを使った自家製ドリンクなど。お店とつながりのある作り手のお茶やコーヒーに加え、旬の素材を使った自家製ドリンクも楽しめます。

また、日替わりのおやつも用意されています。秋のオープンサンドは11月中旬ごろまでの予定とのことですが、メニューは変更になる場合もあるため、最新情報は公式Instagramで確認してみてください。

片隅 店舗情報

片隅 店主の手元

米粉のパンや独自の「米食」、個性豊かなおやつが並ぶ「片隅」。商品づくりの背景には、店主の村井さんが大切にしてきた、“食の楽しみを届けたい”という思いがあります。

食べたいものを選び、ほっと一息つける。そんな居場所を目指す「片隅」で、ゆっくりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

Kaori
Kaori

村井さん、最後に一言お願いします。

村井さん
村井さん

今後もグルテンフリーの美味しさをお届けしたいと思っております。当店でゆっくりしたひと時を過ごしていただけたら幸いです。

※食物アレルギーのある方や、厳密なグルテンフリー対応が必要な方は、原材料や製造環境などについて、事前にお店へご確認ください。

店名片隅
住所札幌市西区西町北16丁目6-15 地図を開く
アクセス・地下鉄東西線宮の沢駅より徒歩約7分
・地下鉄東西線発寒南駅より徒歩約12分
営業時間11:30~17:00
営業日土日と平日1日
☆営業時間・休日の最新情報は公式Instagramをご確認ください
駐車場店舗隣に1台分
詳しくは公式インスタグラムリンク先をご覧ください
支払い方法現金のみ
席数2名掛けテーブル×1、畳スペースに3~4名分
お子様連れOK
公式SNSInstagram
https://www.instagram.com/katasumi_sapporo/
外部サイト食べログ
https://tabelog.com/hokkaido/A0101/A010204/1086023/ 
備考予約不可

この記事を書いた人
米粉パンLOVE
Kaori

札幌から、グルテンフリーの“おいしい”をお届けするWebライター。
カフェやレストランの取材や、米粉レシピづくりをしながら、日々情報をまとめています。
元パティシエとしての視点で、北海道の安心でたのしいグルテンフリー情報を発信しています。

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