北海道で軒並み増えているグルテンフリー店。中でも、各地で開催されるイベント出店を専門としたお店に注目が集まっているのをご存知でしょうか。今回は、札幌地下歩行空間(通称チカホ)ほか、札幌のさまざまなイベントブースで活躍されている米粉菓子店「cuddle」(カドゥル)さんをご紹介します。
イベント出店専門「米粉菓子店 cuddle」について

cuddleさんは、北海道美唄産の米粉を100%使用した米粉菓子専門店です。実店舗は持たず、札幌市内外で行われるさまざまなイベントに出店され、SNSなどを中心に話題となっています。
主な出店先は札幌地下歩行空間(チカホ)という、札幌大通とJRさっぽろ駅を繋ぐ巨大地下通路。左右のエリアにはたくさんのイベントブースが軒を連ね、市内でも指折りの人気スポットとなっています。週末になるとなんと1日に約8〜10万人がこのエリアを訪れるというデータも。*
2025年5月取材時は、チカホ大通入口近くの「22%MARKET」に出店されていたcuddleさん。チカホ内のイベントスペースは南北に長い空間にいくつも点在しておりますが、こちらのスペースは札幌の老舗「石屋製菓」が運営する複合ショップです。

カフェやベーカリーが入るスペースの入口付近がcuddleさんのブース。
(※日により出店されるお店が替わります。詳しくは公式Instagramでスケジュールをチェックしてくださいね)
「米粉菓子店cuddle」は2023年12月に開業。店主の内海(うつみ)さんは調理師専門学校卒業後、給食委託会社にて調理の経験を重ね、イベント出店者として独立されたのだとか。


なぜ米粉の菓子屋さんを始めようと思われたのですか?

米粉のお菓子を提供されているカフェの、お菓子教室に参加したときに…
“米粉の特徴”や“小麦のグルテン”について学んだことがきっかけです。
グルテンにより体調不良を起こす方がいると知り、「そんな方でも食べられるお菓子を」と思いお店を始めました。
店名「cuddle」(カドゥル)には、“寄り添う”という意味があるのだそう。
小麦によって体調不良を起こしてしまう方、アレルギーをもつ方に寄り添えるお菓子を作りたいという内海さんの温かな想いが込められた、素敵な店名ですね^^
ロゴマークは、内海さんの好きな鹿をモチーフにされています。実は、内海さんは「sika」というお名前でインフルエンサー業(おすすめの飲食店などをSNSで紹介)もされているのだとか!

カッコイイ!鹿は北海道とも関連が深いので親しみやすいですよね。

客層もグルテンフリー生活をされている方が多くを占め、「米粉100%でお菓子を作ってくれて助かります」という声も寄せられているそうです。

これだけのお菓子を全部一人で作るだけでもすごいことですよね。米粉菓子の開発で苦労されてることはありますか?

製造には丸1日かかることもあり、体力はいりますが、やり甲斐の方が苦労を上回ります!米粉の扱いも慣れてきて、今は開発することが楽しいです。
そんなバイタリティー溢れる内海さんが作る、たくさんのお菓子たち。さっそくラインナップをみていきましょう。
米粉菓子店 cuddleのラインナップとこだわり


取材時に店頭に並んでいたお菓子のラインナップをご紹介します。
*米粉菓子のラインナップ*
(米粉:北海道美唄産「ゆめぴりか」使用)
・米粉のスコーン…¥350~¥400
・米粉のマフィン…¥370~¥380 →乳製品不使用
・米粉のパウンドケーキ…¥350~¥380 →乳製品不使用
・米粉のkojikaブラウニー…¥380
・米粉のkojikaクッキー…¥250
・米粉のビスコッティ…¥300
スコーンの種類は4種類、マフィンとパウンドケーキはそれぞれ2種類の味があり、時期によって内容は変わります。米粉のkojikaクッキーが上に乗った「kojikaブラウニー」はお店の看板商品。一緒に食べると“タルト”のような味わいを楽しめるのだとか。
訪問日は内海さんの出身地である、十勝の更別村産の「すももジャム」をサンドしたスコーンを発見!

更別村の「どんぐり公園」にたくさんのすももの木があり、村の特産品なんです♪
参考画像:すもも(プラム)

米粉のkojikaブラウニー・スコーンほか実食

スコーンはホイルに包み、グリルで5分ほど温めてからいただきました。
マフィンはそのままで。

内海さんが開発に一番時間をかけたというスコーンは、ほろほろっとした食感が特徴。甘さ控えめながら、はちみつやすももジャムなど、素材の味をしっかり感じられます。ほんのり香るバターの風味がたまりません。

素材ごとに味の違いがはっきりしていて面白いです。
マフィンはすべて乳不使用とのことですが、とってもしっとりしています。こちらも抹茶やシナモンといった「素材」をしっかり感じられるので、抹茶好きさん、シナモン好きさん、それぞれ満足できること間違いなしのおいしさでした。

看板商品のkojikaブラウニーは、ふんわり軽いくちどけのブラウニーと、クッキーのハーモニーを楽しめます。クッキーがブラウニーにほどよく馴染んでいるので、とても食べやすいです。

何より見た目がカワイイので、プレゼントにも喜ばれそう!
拡大写真はありませんが、レモンのパウンドケーキはどっしりしているのかな?と思いきや、思った以上にふわっと軽い食感が特徴的でした。
米粉のビスコッティは、固過ぎないのがcuddle流。甘さ控えめでザクザク食べやすいので、つい食べ過ぎてしまいます(笑)
米粉菓子店 cuddle 基本情報

インフルエンサーとしての活動もしながら、米粉のお菓子開発と製造、そして市内外のイベント出店をこなしていく内海さん。イベント出店は、「たくさんのお客様に見てもらえる良い機会」と、立ち寄る人に笑顔で接する姿がとても印象的でした。
過去にはなんと内海さんご自身が主催となり、同じお米スイーツを扱うお店を一挙に集めたイベントを開催されたこともあります。
※以下は筆者が訪れた「米フェス」の様子

行動力が素晴らしいですね!
内海さん、最後に一言お願いします

この度は米粉菓子店cuddleの記事をご覧いただきありがとうございます。
“誰かのためになるお店。”が私のやり甲斐で、グルテンによって体調不良を起こす方からアレルギーの方まで、誰でも食べられるお菓子をたくさんの方に届けたいと日々奮闘しております。どこかの出店で皆様にお会いできる事を楽しみにしております!
米粉菓子店cuddleさんのご紹介でした。
市内だけでなく、市外のイベントや間借りカフェなどもされているので、気になった方はぜひ以下表記載の公式Instagramをフォローして、スケジュールをチェックしてみてくださいね。
遠方でなかなかイベントに足を運べない方は、メルカリやリベイクなどでの購入もできます。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
※本記事の内容は2025年5月時点の情報です
店名 | 米粉菓子店cuddle |
電話 | 09050713880 |
主な出店場所 | ・チカホ(大通東/北3条/22%market 等) ・創世スクエア etc. |
営業時間 | イベントごとに異なる |
キャッシュレス決済 | PayPay対応 |
公式SNS | cuddle https://www.instagram.com/cuddle_komeko/ sika https://www.instagram.com/siiiis___15/ |
公式HP | 米粉菓子店cuddle |
Online Shop | base https://cuddlekomeko.base.shop/ メルカリ 米粉菓子店cuddle – メルカリShops リベイク https://rebake.me/shops/hokkaido/sapporoshi/1503 |
参考元:
札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)人流データ(2024年2月)
DATA-SMART CITY SAPPORO
https://ckan.pf-sapporo.jp/dataset/chikaho-jinryu-v2
※2月12日以降、センサー一部故障により通行量は推定値です。