北海道には、夏になるとブルーベリー狩りが楽しめる観光農園が各地にあります。札幌市内にもブルーベリー狩りができる農園があるのをご存じでしょうか。
今回は、市内中心部から車で約30分の場所にある「ブルーベリーさっぽろ」でブルーベリー狩りを体験しました。摘みたてならではのフレッシュなおいしさを楽しめるのは、この季節ならではの魅力です。
そのまま味わうのももちろんおすすめですが、せっかくなら旬のブルーベリーを使った手作りスイーツはいかがでしょうか。
この記事では、生クリームの代わりに水切りヨーグルトを使った、軽い食べ心地のグルテンフリー・米粉のブルーベリータルトの作り方を、動画とあわせてご紹介します。
摘みたてブルーベリーで楽しむ、さっぱり米粉タルト

今回使用したブルーベリーは、札幌市東区中沼町、モエレ沼公園近くにある観光農園「ブルーベリーさっぽろ」で収穫したもの。20年かけて育てられた約2,500本のブルーベリーの木は、有機栽培・化学農薬不使用にこだわって育てられています。

樹上で完熟したブルーベリーは、みずみずしく、甘みとほどよい酸味のバランスが絶妙。旬の時期にしか味わえない、フレッシュなおいしさを楽しめるのはブルーベリー狩りならではの醍醐味です。
せっかく収穫した旬のブルーベリーを存分に味わいたいと思い、今回はグルテンフリーの米粉タルトを作りました。ブルーベリーは生のままたっぷりとのせることで、みずみずしい食感と風味を生かしています。

また、生クリームの代わりに水切りヨーグルトを使用することで、後味はさっぱり。ブルーベリー本来の味わいを引き立てる、暑い季節にも食べやすいタルトに仕上げました。
それでは、まずは完成までの流れを動画でご覧ください。
まずは動画で作り方をチェック
今回作ったブルーベリータルトの工程動画です。なお、材料や詳しい作り方は、次の見出しでご紹介します。
生クリーム不使用・米粉ブルーベリータルトのレシピ
今回作ったタルトは、砂糖を極限まで減らした米粉のタルト生地(パータフォンセ)、卵と牛乳で作るアパレイユ、水切りヨーグルト、ブルーベリーで構成されます。
作る際の注意点やポイントは、記事後半にまとめました。
※使用する主な道具
タルト型、フードプロセッサー、めん棒、カード、タルトストーン、オーブン、タルト型より一回り大きい抜き型(あれば)
レシピ
米粉のパータフォンセ
(直径7cmタルト型6~7個分 / 直径18cmタルト型1台分)
| 材料 | 分量 |
| 米粉(今回はミズホチカラ) | 110g |
| 玄米粉(今回はななつぼし) | 10g |
| コーンスターチ | 3g |
| 加塩バター | 60g |
| 砂糖(粗糖) | 2.5g |
| 全卵 | 1個分 |
アパレイユ
| 材料 | 分量 |
| 全卵 | 1個分 |
| 卵黄 | 2個分 |
| 砂糖(粗糖) | 大さじ3 |
| 牛乳 | 130cc |
| バニラオイル | 適量 |
| ※余った卵白はタルト空焼きの際に使用 |
仕上げ
| 材料 | 分量 |
| プレーンヨーグルト | 400~500g |
| ブルーベリー | 400~500g |
| 粉糖、はちみつなど好みで | 適量 |
下準備
- バターは1~2cm角に切って冷蔵庫で冷やしておく
- 水切りヨーグルトを作っておく(網目の細かいザルにペーパータオルまたはコーヒーフィルターを重ね、ヨーグルトを入れて丸1日程度冷蔵庫で水切り)

作り方
1.タルト生地(パータフォンセ)を作る
①米粉、玄米粉、コーンスターチ、砂糖を合わせ、フードプロセッサーに入れる
②冷やしておいたバターを①のフードプロセッサーに入れ、粉チーズ状にサラサラするまで攪拌する

③②をボウルにあけ、卵液を少しずつ加えてカードでまとめる

④③をラップで包んで冷蔵庫で最低1時間以上寝かす

2.アパレイユを作る
①卵黄、全卵、砂糖をよく擦り混ぜる
②①に牛乳を少しずつ加え、バニラオイルを数滴加える
③②を計量カップなど注ぎやすい器に入れて冷蔵庫へ
3.タルト生地を伸ばし、型抜きする
①1.で仕込んだ生地をラップの上からめん棒で少しずつ伸ばす

②3mm~5mmくらいになったら使用する型より一回り大きい型で抜く

③ラップに包んで冷蔵庫で少し冷やす(30~1時間)
4.タルト生地を型に敷く
①3.の生地をタルト型に敷き、再び冷蔵庫で少し休ませる

②オーブンを190~200度に余熱する
5.タルト生地を空焼きする
①4.のタルト生地に耐熱紙(マフィンカップやアルミホイルなど)を敷き、タルトストーンを入れる(底浮き防止のため)

②190~200度のオーブンで約30分焼成する

6.タルトの内側をコーティングする
①2.のアパレイユで余った卵白を少しほぐし、空焼きしたタルトの内側に塗る(ひび割れを埋めるようなイメージで)

②190~200度のオーブンで5分程度焼く
7.アパレイユを流して焼く
①6.のコーティング済みタルトにアパレイユを流し、180度のオーブンで約20分、表面が少しぷくっとするまで焼く

8.仕上げ
①7.が冷めたら型から外し、水切りヨーグルトを塗る
②ブルーベリーを好きなだけのせ、好みで粉糖やハチミツをかけて完成


ポイント・注意点
今回のレシピは、「なるべく重くないタルトを作りたい!」という思いから試行錯誤してできたものです。そのため、工程では少しだけコツが必要な部分もありますので、ポイントをまとめました。
1.米粉はグルテンがないため、生地を伸ばすと割れやすい
ここが小麦粉の生地との大きな違いです。ヒビ割れを少なくするポイントは、「少しずつ伸ばす」ことに尽きます。そのくせ、生地はべたつきやすいので、ラップやオーブンシートの上から伸ばすのがおすすめです。
2.米粉の種類によって吸水量が違います
今回のレシピは「パン用ミズホチカラ」に合わせて作っています。ほかの米粉を使用する場合は、卵液の量が変わる可能性があるので、動画を参考に、少しずつ様子を見ながら生地をまとめてみてください。
3.微量のコーンスターチを入れる理由
軽い食感を出すために入れています。実は当初5gくらいで作っていたのですが、少しもろっとした仕上がりが気になったので、気持ち少なくした結果こうなりました。なくても作れますので、「3gのためにコーンスターチは買いたくない」という人は入れなくてもOKです。
4.玄米粉を入れる理由
こちらも食感のためです。独特の香ばしさがタルトの食感によく合います。ただし、全量玄米粉にすると記事のまとまりが悪かったので、少量にとどめたこの配合が自分的にベストでした。
5.アパレイユについて
クラフティ(プリンのような生地)をイメージしています。今回卵白でタルトの内側をコーティングしましたが、アパレイユの生地は焼いている間に染み出してしまいました。
それでもおいしく食べられたので、私は「問題なし」と思っていますが、気になる方は、アパレイユだけプリン型などで別焼きして、空焼きしたタルトに「後入れ」するのもありです。実際筆者もやってみたところ、一体型より見た目は悪くなりますが、タルトのサクサク感がしっかり出ていました。
アパレイユじゃなくてカスタードクリームでもいいのですが、カスタードクリームは小麦粉や米粉を入れて炊き上げる必要があるため、今回はなるべく簡単に作れるアパレイユを採用しました。
6.水切りヨーグルトについて
メーカーによってもともとの水分量が違うようです。筆者も2つのメーカーのヨーグルトを試しましたが同じ丸1日でも、「かため」「ゆるめ」など違いがありました。使いやすいなと感じたのは「よつ葉」のプレーンヨーグルトです。
砂糖を加えるとヨーグルトはゆるくなってしまいますので、今回は無糖のまま使用しています。もし甘味をつけたい場合、最後の仕上げにはちみつをかけるとちょうど良いかもしれません。
なお、水切りした際に出る水分「ホエー」ですが、料理やスムージーなどに使えるとのこと。捨てずに、ぜひ活用してみてくださいね。
7.フードプロッセッサーは必須?
結論からいうと、なくても大丈夫です。カードで粉類とバターを切るように混ぜると、だんだんサラサラの状態になっていきます。ただし、作業に時間をかけすぎると、バターが溶けてしまってうまく混ざらないので、手早く混ぜるのがコツです。
今回使用した材料・道具
今回使用した材料や道具は、製菓材料店やオンラインショップなどで購入できます。普段あまりお菓子作りをしない方にとっては、近所のスーパーでは見つけにくいものもあるかもしれません。
ここでは、今回のレシピで使用した主な材料や道具をご紹介します。これからそろえたい方は、参考にしてみてください。
米粉(パン用ミズホチカラ)
筆者が個人的に米粉パンをよく作るので、パン用が余っていたため、タルトに使いました。本来であれば「製菓用」を使うほうがいいかもしれません。いずれにしても、米粉は種類によって吸水率が変わります。卵液を加える際は様子を見ながら加えるようにしてみてください。以下リンクは「パン用ミズホチカラ」です。
玄米粉
タルトの食感に「香ばしさ」を加えるために筆者の好みで加えています。「たった10gのために購入するのはちょっと…」という人は、その分を米粉に置き換えてみてください。今回使用した玄米粉は、地元の農家さんから購入したもので、常時オンラインでの販売がないため、富澤商店の玄米粉のリンクを貼らせていただきます。
コーンスターチ
こちらも必須ではありません。(たった3gなので、入れなくても大丈夫です)個人的に、生地の食感の変化を感じたくて入れています。もし使われるなら、「非遺伝子組み換え」のアリサンの有機コーンスターチがおすすめです。自然食品ショップなどでも並んでいることがありますが、ご近所で探せない場合は、ネットでの購入が便利。
タルト型
今回使用したのは、筆者が昔から所有しているブリキのタルト型です。型離れがよく使いやすいので愛用していますが、もちろんお手持ちの型があればそれを使っていただいてかまいません。
フードプロセッサー
旧ナショナル(現パナソニック)のものをかれこれ30年近く愛用しています。いまだに壊れていないってすごいですよね。スコーンやタルト生地を手早く作ってくれる力強い味方。
カード(ドレッジ)
これも何十年も愛用しているアイテムです。タルトやパイ生地にバターを切るように混ぜたり、生地をまとめたりするのに1つあると重宝します。
めん棒
タルト生地を伸ばすのに欠かせないアイテム。長いものを1本持っていると、大きな範囲をカバーできます。以下リンクは「大」(45cm)のものです。
タルトストーン
タルトを焼く際、底が浮き上がらないための重石として使います。生米や小豆などの豆類、耐熱性の陶器などでも代用可能ですが、個人的には専用のストーンが一番きれいに焼けるかなと思います。
旬のブルーベリーを、軽やかな米粉タルトで

旬の時期にしか味わえない、摘みたてのブルーベリー。そのまま味わうのはもちろん、手作りスイーツに使うのもおすすめです。
今回は、札幌市内の観光農園「ブルーベリーさっぽろ」で収穫したブルーベリーを使い、グルテンフリーの米粉タルトに仕上げました。
生クリームの代わりに水切りヨーグルトを使うことで、さっぱりと軽い食べ心地に。ブルーベリーは焼き込まず、仕上げに生のままのせることで、摘みたてのフレッシュな味わいも楽しめます。
北海道の短い夏に味わえる、旬のブルーベリー。ぜひお好みのブルーベリーを使って、手作りタルトを楽しんでみてください。
