小麦を使わないうどんと聞いて、どんな味を想像しますか?
札幌市中央区・大通エリアにある「玄米うどん絵空事」は、北海道日本ハムファイターズ・清宮幸太郎選手の父であり、元アスリートの清宮克幸氏が共同経営する玄米うどん専門店です。
うどんやつゆ、天ぷらに至るまで小麦を使用しない完全グルテンフリー対応でありながら、目指したのは“特別な人のための一杯”ではなく、誰もが日常的に楽しめるおいしいうどん。グルテンフリーを意識していない人でも気軽に立ち寄れる店として、多くの人に親しまれています。
今回は実際に店舗を訪れ、玄米うどんや天ぷらを実食。お店が生まれた背景やこだわり、気になる味わいについてご紹介します。
札幌中心部で立ち寄りやすい!玄米うどん「絵空事」のアクセス
「玄米うどん絵空事」は、札幌中心部の大通公園から北へ徒歩数分、北1条西8丁目に店舗を構える玄米うどん専門店です。地下鉄大通駅や西11丁目駅からもアクセスしやすく、観光や買い物の合間にも立ち寄りやすい立地にあります。

店内は木の温もりを感じる落ち着いた空間です。カウンター席を中心に、ゆったりと座れるテーブル席も用意されており、一人でのランチはもちろん、家族や友人との食事にも利用しやすそうな印象を受けました。

店内にはモニターが設置され、取材時には野球の試合映像が流れていました。スポーツバーのような雰囲気もありながら、騒がしさはなく、食事をゆっくり楽しめる居心地の良さがあります。


また、北海道日本ハムファイターズ・清宮幸太郎選手のサイン入りユニフォームも展示されていました。共同経営者である父・克幸氏とのつながりを感じられるポイントのひとつです。

グルテンフリー専門店でありながら、普段使いのうどん店として親しまれているのも「絵空事」の特徴。実際に訪れてみると、その理由が少し分かった気がしました。
清宮克幸氏が共同経営。「玄米うどん絵空事」が生まれた理由
「玄米うどん絵空事」は、2025年6月3日に札幌・大通エリアにオープンした玄米うどん専門店です。共同経営者のひとりは、北海道日本ハムファイターズ・清宮幸太郎選手の父であり、ラグビー指導者としても知られる清宮克幸氏です。
お店づくりのきっかけやこだわりについて、店舗運営マネージャーの方にお話を伺いました。
清宮氏は、アスリートのコンディション維持やパフォーマンス向上の観点からグルテンフリーに着目。しかし当時、日本には完全グルテンフリーで食事を楽しめる飲食店がまだ少なく、自ら理想の店をつくることを決意したといいます。
そこで目を付けたのが、日本人にとって身近な存在である「うどん」でした。
目指したのは、グルテンフリーだから仕方なく選ぶのではなく、「おいしいから食べたい」と思える一杯。そのために、製粉所や製麺所と協力しながら、小麦を使わずにうどんらしい食感を実現する玄米うどんの開発に取り組んだそうです。

玄米を選んだ理由は、グルテンフリーであることに加え、低GIであることや、ビタミン・ミネラル・食物繊維などを含む栄養面への期待から。
試行錯誤の末に完成した玄米うどんは、まず東京・原宿の店舗で提供をスタートしました。その後、ニセコでの期間限定出店を経て、2025年には札幌・大通店をオープン。さらに2026年5月には、北海道ボールパークFビレッジ内にも新店舗を開設しています。
「絵空事」が目指しているのは、特別な人のための食事ではなく、誰もが日常の中で気軽に楽しめる一杯。手軽に食べられ、体にも配慮した主食として、玄米うどんを広めていきたいという思いがあるそうです。
麺・だし・天ぷらの衣まで。素材へのこだわり
「玄米うどん絵空事」では、温かいうどんや冷たいうどんをはじめ、天ぷらやご飯ものなどさまざまなメニューを提供しています。

うどんの麺には「あきたこまち」の玄米粉を使用。製粉と製麺の両方にこだわり、「切れにくくコシのある食感」を実現しています。
人気のメニューは濃厚な味わいの「豆乳担々うどん」(1,350円)や、鶏天とちくわ天がのった「とりちくうどん」(750円)など。
特に「とりちくうどん」は、鶏肉とちくわの2種類の天ぷらが付いて、750円という手頃な価格も魅力。リーズナブルな価格設定には、「毎日でも気軽に食べてほしい」という思いが込められているそうです。
また、うどんのおいしさを支えるだしにもこだわりがあります。大正8年創業の香川県の醤油をベースに、2種類の昆布やいりこ、サバ節などを使用。本場・讃岐うどんを食べ歩きながら研究を重ね、たどり着いた味なのだそう。

さらに、天ぷらの衣にはうどんと同じ米粉を使用し、揚げ油にはこめ油を採用。セットや単品で注文できるご飯には、玄米の栄養を残しながら精米した「金芽米」が使われています。
小麦不使用とは思えない!玄米うどんと天ぷらを実食
今回は、人気メニューの「とりちくうどん(温)」をいただきました。

まず驚いたのは麺の見た目です。一般的な小麦のうどんとほとんど変わらず、言われなければ玄米を使っているとは気付かないほど。伺ったところ、小麦のうどんと並べるとわずかに色の違いが分かるそうですが、単体で見る限りはごく自然なうどんに見えます。

ひと口すすってみると、つるりとのど越しがよく、しっかりとした弾力も感じられます。ボソボソ感もなく、本当に小麦を使っていないのかと思うほど。豊かなうま味もあり、率直に「おいしい」と感じました。

こんなにうどんらしい米粉の麺ははじめて食べたかも。
だしは透き通った色合いでありながら、昆布や魚介のうま味がしっかりと感じられる味わい。塩味は強すぎず、コクとやさしい甘みが広がります。玄米うどんとの相性も抜群!

一緒にいただいた鶏天とちくわ天も印象的でした。米粉の衣はサクッと軽く、油っこさを感じません。鶏天は厚みがあり食べ応え十分。ちくわ天は磯の香りがふわりと広がります。そのまま食べてもおいしいのですが、スープに浸して食べるとまた違った味わいが楽しめました。

取材時には、同席した運営の方が人気メニューの「豆乳担々うどん」を注文。麺を食べ終えたあとに金芽米ごはんを加えて楽しんでおり、濃厚なスープを最後まで味わえる食べ方として試してみたくなりました。

麺、スープ、天ぷらのバランスがよく、満足感はしっかり。それでいて食後の重たさはあまり感じません。グルテンフリーかどうかを意識せずとも、「また食べたい」と思える一杯でした。
完全グルテンフリーにこだわる「絵空事」の取り組み

「玄米うどん絵空事」の大きな特徴のひとつが、すべてのメニューをグルテンフリーで提供していることです。
うどんだけでなく、天ぷらや調味料も含めてグルテンフリー。小麦との接触をできるだけ避けるための環境づくりにも取り組んでいるそうです。
もちろん、グルテンフリーを必要とする理由は人それぞれです。健康管理のために取り入れている人もいれば、小麦アレルギーやセリアック病などの事情から避けている人もいます。
お話によると、オープン以来、ファイターズファンはもちろん、近隣で働く方が客層の中心でしたが、最近では海外から札幌を訪れる観光客の来店も増えているそう。特にセリアック病などの理由で食事選びに苦労する人にとって、安心して利用できる店として知られ始めているといいます。
食に制限のある人もない人も、同じテーブルを囲みながら同じメニューを楽しめる。そんな環境が自然に成り立っていることも、「絵空事」の魅力のひとつだと感じました。
玄米うどん絵空事 札幌店 店舗情報

「絵空事」という店名には、未知のものに挑戦する中で「常識を疑え」という精神を大切にしながら、開発に取り組んだ思いが込められているそうです。
小麦を使わずに、おいしいうどんをつくる。かつては“絵空事”のようにも思えた挑戦だったのかもしれません。しかし、実際にいただいた玄米うどんは、そんな先入観を覆してくれるようなおいしさでした。
小麦を避けている人にとって、外食の選択肢はまだ多いとはいえません。その中で、「今日はうどんが食べたい」という気持ちに応えてくれるお店があることは、とても心強いもの。そんな「絵空事」に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
なお、2026年5月にオープンしたFビレッジ店については、実際に体験したレポートを地域メディア「モウラ北海道」で公開しています。
本記事の内容は2026年5月訪問時点のものです。最新情報は公式Instagramをご確認ください。
| 店名 | 玄米うどん絵空事 札幌店 |
| 住所 | 札幌市中央区北1条西8丁目2-9 地図を開く |
| アクセス | ・地下鉄東西線大通駅より徒歩約7分 ・地下鉄東西線西11丁目駅より徒歩約8分 |
| 電話 | 011-212-1710 |
| 営業時間 | 11:00-16:00(L.O.15:40) |
| 定休日 | 水曜 ☆営業時間・休日の最新情報は公式Instagramをご確認ください |
| 駐車場 | なし(近隣にコインパーキングあり) |
| 支払い方法 | 現金、カード、コード払い対応 |
| 席数 | 18席 |
| お子様連れ | OK |
| 公式SNS | Instagram https://www.instagram.com/esoragoto_sapporo/ |
| 外部サイト | 食べログ https://tabelog.com/hokkaido/A0101/A010102/1081758/ |
| 備考 | QRコードで注文、レジにて支払い(現金対応) |

